日記 11月はようやく田んぼの収穫作業が終わり一段落かと思いきや、 小麦の種まき、大豆の脱穀と相変わらず作業に追われる毎日です。 お米をはじめ収穫できる作物も増えたので、我が家の自給率もかなり上がってきました。 なんといっても大豆パワーには感謝です。

11月30日 納豆

ホットカーペットの上で、日中の車の中で、夜は湯たんぽでと、保温に気を遣いつつ 2日間の納豆作りが終わりました。結果は?とりあえず、 納豆にはなったという感じ。

私が調べた納豆の作り方によると、 蒸した大豆を使用した場合はややえぐみが感じられるとの事でしたが、 そのえぐみがちょっと気になります。いわゆる納豆臭さは余り無く、 ワラの香りが勝っています。

次回は煮た大豆を使っての納豆作りに挑戦したいと思います。

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11月29日 嬉しい便り

今日届いた絵手紙です。
埼玉に住んでいた時の勤め先で、一緒にお仕事をして頂いた方が私達のお米を買って下さっています。 お便りはその奥様から頂いたものです。
ステキなお便りを有難うございます。
何よりのご褒美です。

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11月27日 納豆作り

昨夜選別したへっぽこ大豆を使って、今日は納豆作りに挑戦。 圧力鍋で大豆を蒸しつつ、稲ワラの準備。 葉を除き軸だけにしたワラを束ねて煮沸消毒。 残ったお湯は湯たんぽに入れ、発泡スチロールの箱に収めて準備完了。

圧力鍋の蓋を開け、蒸した大豆をワラに包む。これが結構手間取った。 最後の結束が難しい。うっかりすると貴重な豆をこぼしてしまう。 苦戦しつつ最後の一個という所で、玄関から『こんにちは〜。』の声が。(涙)

ようやく作業が完了した時には、大豆は冷えきっていた。 これで上手く発酵するかしら?結果は2日後に出るらしい。

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11月26日 大豆の選別

今日の午後に脱穀した大豆と、先日脱穀した大豆。 合わせて1キロ位あるだろうか。立派な粒もあるが虫食いもある。 このままでは使いづらいので、とりあえず選別してみる事にした。

虫食いのキズありを『へっぽこ』、それ以外の大粒を『バグース』、 小粒を『チビッコ』として選り分け残りは『OK』

OK:75%、へっぽこ:15%、バグース・チビッコ:各5%という結果になりました。 一応名前を付けましたが、みんな食べてあげるから安心してね。

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11月23日 風力発電

東伊豆に住む友人宅のすぐ側に巨大風車を建てる計画が進んでいる。 現在、東伊豆にあるバイオパーク内には町が建設した風車が3基稼動しているが 、建設予定の風車は、その2倍以上の大きさになる。もし風車が建設されれば、 友人宅は日本で一番風車に近い家(直線距離で3〜400m)になるらしい。

その友人の案内で、松崎の仲間と共に現在稼動中の風車と風車建設予定地の周辺を 見学に行ってきた。友人宅のすぐ上にある山には萱が群生する湿原があり、 町民の飲み水となる水源もある。空には貴重種のクマタカも舞うそうで、 山では野鳥の調査に訪れた人々とも出会った。

友人宅でお昼のお弁当を食べながら、東伊豆町の風車問題を考える住民の会の方の話を聞く。 話を聞いていくと、風車自体の騒音・振動・夜間照明による近隣住民への影響は当然であるが、 建設の為の道路整備による環境への影響(水源汚染・土砂災害・生態系の変化)も心配だ。 また、風車建設の必然性にも疑問が残る。

今回の風力発電は民間企業が建設・運営するが、建設費の3分の1は国から補助金が支給される。 私個人としてはエネルギー問題の解決になるならば、国が民間企業に補助金を支給する事も賛成だが、 計画の有効性に関して国は慎重に調査すべきと思う。マンションの耐震偽装問題然り、 『国が認めた』という事で盲目的な納得を得る企業があるのだから。

全ての問題が洗い出され話し合われた上で、未来に通じる結論を出す事が大切。
単に京都議定書のCO削減目標達成の為の数字合わせでは、 あの会議の意味も無くなってしまう。朝のTVニュースでは、議定書参加を拒否したアメリカの帰省ラッシュが報じられていた。 彼の地では例年に比べてガソリンが安く、車での帰省が増加したそうだ。

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11月22日 恵比寿へGO!

ここ数日は屋内作業が続いている。26(日)に東京・恵比寿で開催される 『縄の市』、 そこで行われるフリマでお米を販売するための準備です。

稲取りに住む友人が手作りの『お飾り』を持って行くという事で、 エッサホイサ堂も相乗りさせて頂く事になりました。

色んなアーティスト達が手作り作品を持ち寄る市の中で お米はちょっと異色かもしれませんが、こちらも『手作り』という事でご容赦下さい。(笑)

『縄の市』当日、残念ながら『おみず』は行けませんが 色んなお米たちと共に『吉田君』が行っておりますので、お近くの方は覗きに来て下さい。

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11月17日 大豆の脱穀

ポツポツと収穫時期の大豆が見えるようになりました。 葉が落ちて枯れた様になったものを畑から抜いて暫く干し、 カラカラに乾燥したものを叩いて豆を取り出します。

近所の方々から『無農薬じゃ無理だよ。』と言われた大豆栽培、 それでもどうしても試してみたかった。 駄目で元々と思いつつ収穫した豆は確かに虫食いもありますが、 それ以上に良く実った丸々とした大豆が莢から飛び出してきます。

これで1割程度の収穫が終わった所。しばらくはこの作業が続きそうです。

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11月14日 最後の種まき

恐らく、今年最後の種まきでしょう。 ミニチンゲンサイ、ベビーオニオン、小カブの種を小さい畑に蒔きました。

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11月13日 異国の香り

プリンセスサリーの籾摺りをする為に、近所の共同精米所に出かけました。 長粒米のため上手く籾摺りが出来るか心配していましたが、 精米所のお父さんは興味津々で挑戦してくれました。

偶然居合わせた友人とお父さんと吉田君、籾を手に取り鼻を近づけては 『匂わないね。』『臭くないな。』『全然、臭くないっ!』って言ってましたが、 プリンセスサリーは香り米です。なので『臭い』って表現はやめて下さい。(涙)

機械に籾が入り待つ事しばし、玄米になったプリンセスサリーが出てきました。 見事に籾が摺れています。精米所のお父さんも何時に無く嬉しそう。 そのまま精米機に入れて白米にすると、今度は確かに香りがします。 精米所のお父さんにも『少し食べてみませんか?』と勧めたところ、 これまた嬉しそうに、でも控えめに小さい袋にお米を取り分けていました。

その夜、我が家でもプリンセスサリーを炊いてみました。 普通の白米と同じように電気炊飯器に入れます。水加減も同じ。 でも炊き上がったお米は、確かにバスマティの香りです。 ジャポニカ種との掛け合わせの為、食感はバスマティほどパサつきませんが 炊き立てに少量のバターと塩・胡椒を混ぜただけで異国の美味しさです。 このお米、実は私も初めて食べるんです。 しみじみと、『お米を作っていて良かった。』と思う夜になりました。

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11月12日 黄金崎

隣町の西伊豆町で行われているイベントに行ってみた。 午前中は直売所でのお仕事があった為、現地に到着したのはイベント終了1時間前。 会場を2回りしてみたが特に目を引く物も無く、お弁当のおにぎりを食べた後、 すぐ上にある黄金崎へ足を向けた。

天気は良いが冷たい風に首をすくめつつ、トンネルを抜け長い上り坂を歩いた。 名物の夕陽には少し早かったけれど、太陽の強い光に照らされた海は、 真ん中に光の道が描かれていて眩しかったです。

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11月10日 小麦の種まき

自然栽培小麦 去年は畑の準備が間に合わず遅くなった小麦の種まきですが、 今年はそれより1週間ほど早く蒔く事ができました。

手順としては、目印の糸を張り、地面を足で蹴ってまき溝を作り、 そこに種をパラパラとまき、足で土を被せて軽く踏む〜というものです。 結構、下半身が鍛えられます。

で、気がついた事が一つ。私の場合、右足の方が上手に動かせます。

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11月9日 小林旭(分る人には分る)

自然栽培小麦と自然栽培大豆 現在の大きい畑の手前半分では大豆を作っています。今年は残りの半分に小麦を蒔く事にしました。

去年まで長いこと休耕していた大きい畑、そこに最初に蒔いたのが小麦でした。
小麦を蒔く為に木の様な雑草を刈り払い、刈り取った雑草をかき集めて根っこを拾いました。
手押しの耕運機に全体重を乗せるようにして耕し、手が痛くなったことを思い出します。

それに比べると今年の作業はとても楽です。久々に登場のトラクター。こいつのお陰です。 しかも今日のトラクターはBDF(食廃油再生燃料)使用の為、黒い煙が出ません。 作業は快適に、そして迅速に終了しました。

有機栽培黒米 夕食には黒米入りのご飯を炊きました。黒米を入れる割合、どのくらいが適当かを試しています。 今回は黒米1:白米8の割合にしました。個人的にはもう少し淡い色の方が綺麗かなという気がします。

ちなみに、黒米は玄米のままです。黒米の色はぬかの部分にあるので、精米すると単なる白米になってしまうから。 その為、白米に混ぜて炊く場合は通常『4時間以上水に浸ける』という方もいますが、 私の場合は湯飲みに入れた黒米に同量の熱湯を注いで15分ほど置き、 お湯ごと炊飯器に入れて炊いています。
4時間も待っていられないという方、どうぞお試し下さい。

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11月8日 立冬翌日

今朝は冷え込んだ。オクラも花は着けるが、実はなかなか大きくならない。 花を咲かせていると始末するのは気がひけるが、いい加減にしないとと思い、 せめて今の雄姿を写真に撮ることにしました。

午後からは、玉葱苗の植え付け。マメ科の連作にならないように気を遣いつつ、 スナックエンドウ・グリンピース・空豆の種を蒔いた。グリンピースは去年購入した種に加え、 6月に自家採取した種も蒔いてみた。小松菜、ルッコラ、かき菜は自家採取でも問題なく成長しているが、 グリンピースはどうなるか・・・心配であり、楽しみです。

夕飯は、頂き物のサンマの開きと写真の一品。

揚げ餃子の様に見えますが、中身は蕪の葉っぱです。 蕪も頂き物、皮はモチロン我が家の小麦粉で作りました。
もう少し余裕が出来たら、うどんにも挑戦したいと思います。

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11月7日 挑戦状

お米の袋詰め作業をしていると、『宅急便でーす。』と声が掛かった。 何が届いたのかと思えば、お米でした。吉田君と二人で『挑戦状が届いた。』と大笑い。

秀ちゃん、貴重なお米をありがとう。そして6年目の大豊作、おめでとうございます。

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11月6日 赤い米

赤米 今日、初めて赤米の籾摺りをしました。 普通のお米の籾摺りは近所の共同精米所にお願いしているが、 赤米・黒米の籾摺りは色の付いたお米が機械に残るのを嫌がられるるので、 小さい籾摺り機を持っている近所の方にお願いしました。

籾が着いている時の赤米は、外見上は普通のお米とあまり違いません。 ところが籾が外れて機械から出てきた玄米は、見事な赤土色をしてます。 当たり前のことなのですが、なんだかとても嬉しくなってしまいました。

黒米の籾摺りをした時には余りの黒さにそれがお米だという実感が無く、 『凄いな』とは思ったものの『嬉しい』とは感じませんでした。

けれど赤米の赤い色は、妙に心を浮き立たせるものがありました。 さすが、ハレの日のためのお米です。

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11月5日 巷では3連休

3連休の最終日。 カレンダーの無い生活をしていると、そんな事にも気付かなかったりする。 それでも週に2回、地元の直売所でのお仕事があるので土日だけは把握できます。 13夜は過ぎたけれど、今日も月の綺麗な夜です。

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11月3日 風邪の特効薬

今日は一日台所に引きこもり、昨日収穫した生姜を料理しました。 普段は薬味に使われる事の多い生姜ですが、松崎には2大生姜料理とも言うべき ものがあります。

ひとつは『紅生姜』。 以前は、焼きソバにのっていて『嬉しい』と思ったことはありませんでした。 しかし松崎は川のり(いわゆる青海苔)の取れる数少ない地域であり、 その海苔と手作り紅生姜をのせた焼きソバがとても美味しかったので、 それ以来、作るのを楽しみにしていました。

作るといっても薄切りにした生姜を軽く干して梅酢に漬けるだけです。 大変な事といえば、生姜をきれいに洗う事。 歯ブラシを使って歯の隙間、じゃなくて生姜の隙間の泥を洗いました。

もう一つは『生姜の佃煮』。 これも松崎に来て初めて食べたものです。大量に作って冷凍保存が常識のようです。 教わったレシピでは1キロの生姜で作りますが、ちょっと弱気に半分の量で作りました。 こちらは結構手がかかりました。

出来上がった佃煮、味は良いがとにかく辛い。 砂糖を2割減らしたせいか生姜自体が辛いのか、食べた後に喉がジリジリします。 でももう一つまみ。癖になる味です。

お試しになりたい方はキッチンへどうぞ。

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11月1日 千秋楽

周囲の田んぼには、もう干してある稲はありません。
エッサホイサ堂も最後の最後、3畝分の柔小町の脱穀をしました。
これでお米の収穫作業は全て終了。ホッとしました。
はざ掛け用の竹も片付けて、本当にお疲れ様でした。

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