日記 年が明けて田んぼでの作業が続いています。冬の田んぼは人の姿もなく、とても静かです。
そんな中、カヤネズミとの思いがけない出会いは、楽しいひと時となりました。 全国的に見ると数が減っているらしいカヤネズミですが、どういう訳か我が家の田んぼではよく見かけます。

1月30日 再会?

今日は一日、田んぼで作業。けれど作業開始早々、足元の雑草の下に動くものを発見しました。 もしやと思い慌てて被せた手の中を覗き込むと・・・カヤネズミです!!

かやねずみ 半月ほど前に赤ちゃんのカヤネズミを発見した場所とは 30メートル近く離れているので、『再会』かどうかは定かではありません。 けれどその大きさを見る限り、まだ子供である事は確かです。

赤ちゃんの時には閉じていた目が、今は飛び出す位に大きく見開かれています。 助けを呼ぶようだった『みいみい』という微かな鳴き声も、今度はちょっと怒っている感じでハッキリと聞こえます。

かやねずみ しかし赤ちゃんネズミとの何よりの違いは、当然の事ですが、私の手から逃げようとする点です。 カメラを取りに家に戻りたいのだが。。。咄嗟に手にはめていた作業用手袋の片方を外し、 その中にカヤネズミを放り込みました。そして手袋の口を握り締めたまま、家まで取って返します。

カメラと手袋とお詫びのエサの古い種籾を持って田んぼに戻りました。 手袋のカヤネズミを再び手に取り、しばし写真撮影です。数枚の写真をとった後、 持ってきたエサの種籾を地面に撒いて、その上にカヤネズミを放しました。 けれどエサには目もくれず、案の定、すぐに雑草の下へ身を隠し姿を消してしまいました。

お名残惜しいのは山々ですがお互い忙しい身、これくらいにしておきましょう。

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1月29日 桜はまだです

家の脇の梅の花が咲きました。ついでにふきのとうも見つけました。 ふきのとうに至っては、ちょっと開き気味。早い春を感じます。

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1月27日 好物

土日のみ私の職場となる直売所、そこでは無添加のパンも販売しています。 そのパン屋さんが持ってきたホールのアップルパイ、 前日の分を200円引きにするという言葉に釣られ、同僚の女性と半分に分けて購入した。

自宅に戻り昼食後のデザートにと思ったが、あまり食べる気がしない。 夜になっても仏壇にあがったまま。食いしん坊の私にしては不思議な現象です。

美味しそうなアップルパイ、よく考えたら川越に帰省中の吉田君の好物でした。 『アップルパイ』と聞いて反射的に買ってしまった自分に苦笑です。

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1月26日 復活と後遺症

数日前に痛めた腰が今朝になって劇的に良くなった。就寝前の操体法が効いたのか、 背筋を伸ばして歩けるようになりました。風はあるけど天気が良いので、 午後から田んぼに米ぬかを撒いてきました。

家に戻って夕飯の仕度をしていたら、久々に出ました肋間神経痛。 この病とは小学生以来の付き合いです。ひどくなると呼吸もままならないのですが、 身体との付き合い方を考えるようになってからのこの10年は、 あまり悩まされることも無くなりました。

ここ数日の腰痛による前かがみの姿勢が、肋間神経痛を誘発したのでしょう。 思えば子供の頃の気管支喘息による猫背が、私を神経痛もちにしたのだと思います。 以前は煩わしいだけだったこの神経痛、今は身体の発する黄色信号として 養生のきっかけを与えてくれます。

寒くなると身体が縮こまりがちになります。ここは大きく伸びをして、 少し身体をほぐしましょう。

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1月23日 不覚

夕べから覚悟はしていた。朝起きたら、やっぱりだった。少し腰を痛めたようだ。

我が家では米をモミで保存していて、必要に応じてその都度籾摺りをする。 今日籾摺りする予定の米を昨夜準備しようと30kgの袋を持ち上げた時、 腰がメリッといった気がした。翌日に持ち越さないことを祈っていたが、やっぱり駄目でした。

まあ、ちょっとへっぴり腰ではありますが、歩けるし車も運転できる。 しかし不覚でした。悔しいです。

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1月19日 採集食

田んぼでの作業中、取水口を塞ぐように生えていた草を引き抜いたら、 拳大の根っこがついていました。鼻を近づけるとカブの香りがします。 食料を調達しに畑に行こうと思っていましたが、 日も暮れ始め面倒になったので、このカブらしき物体と田んぼの隅に生えていた菜花で 夕食を済ませることにしました。

自家用にと野菜も作っていますが、私はこの拾い食いの癖が直りません。 畑で作業をしていても食べられそうな雑草を見ると、食指が動きます。 根っからの貧乏性か、チャレンジャー魂が騒ぐのか。

東京・三鷹で一人暮らしをしていた頃、近所の児童公園にあるタタミ一畳程の広さの 竹林の中に筍を見つけました。細かったので真竹でしょうか。宝物を見つけた気分で、もちろん掘って帰りました。

たまにはハズレもありますが、今日は正解でした。 煮物にしたカブ(?)は美味しかったです。

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1月18日 お手製防寒グッズ

穴の開いた5本指靴下で作りました、お手製の防寒グッズです。 こんな事をしているとよっぽど暇だと思われるかもしれませんが、 寒がりなので必要に迫られての事です。

現在、一人暮らしなので基本的に暖房は使いません。霜の降りた朝にお湯を沸かすとか、 入浴後のドライヤー代わりに石油ストーブを使う程度です。けれど夜分にパソコンにむかう時など、 特に手が冷えます。なので、PC作業用の指なし手袋として作りました。 くどいようですがヒマ人ではありません。

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1月17日 お好み焼き

ある日、畑にあるキャベツが頭1/3ほど無くなっていた。犯人はヒヨドリらしい。 例年、ヒヨドリによるキャベツの被害などはないのに、今年のヒヨドリはどうしたことか? 何時収穫しようかと考えていたキャベツだけに、無念さもひとしおだ。

仕方が無いので、ヒヨドリの食べかけたキャベツを収穫して家に戻る。 被害にあった部分を切り落としてみると、中は綺麗に葉が巻いている。 頑張って青虫を取った成果だと胸を張りたいところだが、これじゃロールキャベツは作れない。 生で食べても甘みがあってとてもおいしいキャベツでしたが、 うちには珍しく頂き物の卵があったので、今日はお好み焼きを作ることにしました。

材料は自家製小麦粉、同じ粉で作った揚げ玉、卵、頂き物の松崎名物はやまのさつま揚げ、 桜海老、そしてメインのキャベツ。焼きあがったお好み焼きの上には、 これまた松崎の名産品『川のり』をトッピングしました。

去年の冬に川でとった川のり、今年も収穫シーズンなのですが暖冬の影響で生育不良のようです。 ヒヨドリの異常な行動といい、今年の冬は例年とは違うようです。

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1月16日 ガテンな一日

先輩農家のお宅へ納屋の解体作業のお手伝いに出掛けました。 瓦と土壁は既に取り除かれて、小屋の脇に積まれていました。

トタンの外壁と骨組みだけになった建物は、 男性陣2人組がバールや丸鋸を使って手作業で解体されていきます。

お手伝いといってもか弱い私ですから(?)大したことはできません。 残材を運び出して再利用できない木材を燃やしたり、 トタンや床板を外したりの軽作業を行いました。

夕方までかかって解体作業はほぼ終了。それにしても古い建物というのは素晴らしい。 トタン以外のゴミは殆どで出ませんでした。 『へーベルハウスじゃこうはいかないよね。』と笑って話しました。

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1月15日 カヤネズミのその後

昨日見つけたカヤネズミの赤ちゃん、 安否が気になり田んぼに出かけました。

巣の上に乗せておいた枯れ草を恐る恐る持ち上げます。 出てきた巣を手にとって見ると。。。中は空っぽでした。 親ネズミが別の場所に連れて行ったのでしょうか? ちょっと寂しくはありますが、死んでいたらどうしようと思っていたので、 とりあえず一安心。

再会を願い未練がましく田んぼをウロウロしていましたが、 無事でいると信じる事にして古い種籾の残りを撒いておきました。 彼らはまだ食べられないかもしれませんが、親ネズミの食料にはなるでしょう。

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1月14日 カヤネズミの赤ちゃん

田んぼでの作業中、拳より小さ目の枯れ草で出来たボールのようなものが 転がっているのを見つけました。カヤネズミの巣です。 拾い上げてみる割れた巣の中は空っぽ。ちょっと残念に思いながら作業に戻ろうとしました。

そして足元にいるカヤネズミの赤ちゃんに気が付いたのです。 よく見ると3匹の目も開かないカヤネズミが、口を大きく開けて人間の赤ん坊のように 足をバタバタ動かしています。 とりあえず枯れ草を被せて彼らを隠し、カメラを取りに大急ぎで家に帰りました。

田んぼに戻って被せておいた草をどけてみると3匹のカヤネズミはそこに居ましたが、 先程とは少し様子が違うようです。大きく開いていた口は閉じてしまい、 バタつかせていた足は動かなくなっています。 恐る恐る手にとって見ると、その冷たさに驚きました。

ハアハアと息を吹きかけたり指で身体をさすったりして、 なんとか彼らを温めようとしました。そうしていたら足をモゾモゾと動かし始め、 温もりが感じられるようになった気がします。けれどもうすぐ日没です。 夜の寒さに彼らが耐えられるかどうか心配で家に連れて帰ろうかとも思いましたが、 結局は彼らを割れていた巣で包み、親ネズミが現れる事を願いつつ枯れ草で覆いました。

再び作業を始めようとした私の耳に『みいみい』という小さな声が聞こえてきます。 さっきのカヤネズミかと思いましたが、声がするのは別の場所です。 親ネズミが現れたのかと近くの草をよけてみると、更に2匹の赤ちゃんが現れました。 こちらも手にとってみると、今度はしっかりとした温もりを感じます。 慌てて先程の巣を探し出し、後の2匹も一緒に巣の中に入れました。

大勢で身体を寄せ合えば小さな巣の中も温まるでしょうし、元気な2匹の鳴き声で 親ネズミが戻ってくるかもしれません。そう自分に言い聞かせて、 作業を終えた私は家に帰りました。今夜はいつもよりも寒さが身に沁みるようです。

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1月11日 ブーム

埼玉にいる吉田君の話では、近所のスーパーで納豆が売り切れたらしい。 どうやらTV番組で納豆がダイエットに効くと放送されたためのようだ。 大笑いであるが、実は笑える話でもない。

『大豆栽培の為にアマゾンの森林が破壊されている』という話を聞く。 もちろんブラジル人が大豆を食べるための開発ではない。 日本の大豆自給率を考えれば、自分達に無関係とはとうてい考えられない。

ちょっと前には仕事場の直売所で販売している玄米が大人気だった。 これもTV番組のダイエット情報によるものだったが、 その前には天草の買占めに閉口していた。

都会は相変わらずということか、日本全国そうなのか? 健康志向を否定はしないが、自分に何が必要なのかを自分で考えた事があるのだろうか?

せめて、納豆と玄米と天草を買った人が別人であることを祈ります。

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1月10日 お日様の力

週明けから天気が安定している。湿気の多い松崎だが、ここぞとばかりに 色んなものを干す。大豆、しいたけ、米。

ガソリンを入れたついでに立ち寄ったスーパーで、刺身用のアジが 1匹20円だった。思わず11匹買って帰り、1匹はお刺身にして晩御飯で食べました。 残りは開きにして明日干物にしましょう。

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1月9日 暖冬の影響

小さい畑で食料調達。今日はジャガイモと里芋です。 あと畑の隅で巨大化している正体不明の葉っぱ。 小松菜とたけのこ白菜のアイノコのように見えるが??

11月に蒔いたグリンピース、この時季にしてはちょっと伸びすぎているように見える。 無事に収穫できるか少し心配になった。

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1月6日 どしゃ降り

とりあえず昨日じゃなくて良かった。 でも埼玉に出かけていた都合上、家には食料が無い。 なので雨の中、小さい畑に出て食料調達。 大根と長ねぎを引っこ抜き、大急ぎで家に戻った。

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1月5日 ただいま

川越はガソリンが松崎よりもリッター14円安い。 お土産に川越でガソリンを満タンにして松崎へ出発。 再び下道で7時間以上かかって松崎に到着。

往復でちょうどガソリン一杯分。バスや電車を乗り継ぐより金額的には半分だが、 自分一人の移動の為に多くのエネルギーを使ってしまった。 荷物の多さと安さと考えると、つい車を使ってしまう。情けない自分です。

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1月4日 埼玉の田んぼ

友人に会うために、以前埼玉で借りていた田んぼのある毛呂山に出掛けた。 例年とは違い冬なのに緑が目立つ。改めて暖冬を実感しました。

小さな田んぼを借りている友人は、今年初めて自分で米作りをするそうだ。 大工という職業柄か土木の知識のある彼の田んぼは、春に向けて着々と整備されている。 こうした所にも彼の人柄が伺えます。脱帽です。

この辺りでも休耕田が増えているようです。昨日に引き続き、埼玉も状況は同様なようです。

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1月3日 お墓参り

一年ぶりに両親の墓参りに行った。両親共に栃木の出身で私が生まれ育ったのは東京、 けれど両親の墓は千葉・成田の近くにある。二人が存命中、家を建てようと成田に土地を買い、 その近くに亡くなった母の墓を父が建てた。その父も成田に住まぬまま墓に入ってしまった。

国道沿いには大型店が増えたとはいえ、小さな駅からお寺に行くまでの景色は20年以上 殆ど変化が無いように見える。低い山にある竹林が鬱蒼として、荒れた感じは松崎も同様である。

帰りがけ、ご住職に呼び止められお茶をご馳走になった。ご住職の話ではこの辺りでも 農業の後継者が不足して休耕農地が増えているそうだ。どこの農村も同じ問題を抱えている。 かたや、日本の食糧自給率は40%程度。どう考えてもおかしな話である。

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1月2日 楽しい直売会

エッサホイサ堂は松崎町農業振興会の後継者育成部会の会員であります。 新年早々、その会員達と共に長八美術館前で生産者直売会を行いました。

あまり人出がなく雨も降ってきた為に2時間程で終了した初売りでしたが、 エッサホイサ堂にとっては楽しい体験となりました。

というのは、『プリンセスサリー』『紅染めもち』の試食を行ったのです。 通りがかりの人に自分が作ったお米を食べてもらうというのは初めての経験、 ましてや『プリンセスサリー』はインディカ系の香り米という特殊なお米でもあり、 どの様な反応が返ってくるかは実にスリリングでありました。

試食の結果は老若男女問わず好評で、当然よ!と思いつつ、正直ホッとしました。 実際に売れたお米は3袋だけでしたが、お米を食べた上で買って貰えるというのは 嬉しい限りです。直売会は楽しい!!こういう機会があれば多少遠くても出向きますので、 情報をお持ちの方がいらしたら教えて下さい。

午後からは雨の中、軽トラックでなおかつ下道で埼玉・川越へ。 小田原辺りまでは結構渋滞しており、7時間以上の長い道のりでした。 久しぶりに会う吉田君は元気そうで、こちらも嬉しい限りです。

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1月1日 あけました

昨年は、色々な方に助けられ教えられた一年でした。ありがとうございます。

今年一年が皆様にとってよい年でありますように、世界が平和になりますように 祈りつつ、農作業に励みたいと思っています。

本年もエッサホイサ堂を見守って頂きます様、宜しくお願いします。

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