日記 田植えが終わってホッとする間もなく、アイガモたちの出現でドタバタした6月でした。
そのドタバタのため田の草取りが後手に回り、今度は田の草取りで四苦八苦しています。
もっとスマートなお百姓さんになりたいものです。

6月29日 新米アマガエル

一昨日まで田の草を取りをしていた田んぼは、水生雑草の『コナギ』一色でした。 昨日から田の草取りを始めた田んぼは、名前は分りませんが、茎が地面を広がってゆく雑草が多いのです。 前の田んぼは土の粒子が細かくて軽く、後者は色が赤くゴロッとした感じの土。

何れにしろ田の草を取る苦労は変わりませんが、今日の田んぼの方がお楽しみが多いのです。 それは田んぼの中に棲んでいる生き物が多いから。

つい先日までおたまじゃくしであっただろう小さなアマガエルが、 水の中に落ちまいと必死に稲にしがみつく姿は、ちょっっぴり滑稽で愛らしいです。 水の中には足の生えたおたまじゃくし、まだ尻尾の残っているカエルも居ます。

以前に読んだ本によると、アマガエルは水が苦手だそうです。 でも、おたまじゃくしは水が無いと生きられない。新米アマガエルのジレンマを考えると、 田の草取りをしながら可笑しくて仕方がないのです。

ページの先頭へ

6月28日 不覚な涙

田の草取りをしていると、何かを掌に載せた吉田君が畦の上からおみずを呼んでいます。 黄色っぽい何か、それがアイガモだと気が付いて嫌な予感がしました。

吉田君に近づきながら、『死んでるの?』と尋ねます。 彼の手の中のアイガモの目は開いていましたが、鼻からは血が出ていました。

てっきり動物に襲われたのだと思ったのですが、吉田君の話によると余った苗を処分しようと畦に投げたのが、 たまたまカモに当たってしまったそうです。どう見ても絶命しているのですが、 『駄目かな?元に戻らないかな?』という吉田君の言葉に、うっかり涙をこぼしてしまいました。

アイガモたちは田んぼの除草の為に飼い始めたのですから、稲の収穫後は全部絞めなくてはなりません。 そう考えれば今泣く事はナンセンス。分ってはいるのですがね。。。

ページの先頭へ

6月27日 野生の王国

いつものように田の草取りをしていると、隣の休耕田に小動物を発見した。 最初はタヌキかと思ったが、毛の色が違うようです。キツネ色をしています。 ちょっと距離があるのではっきりとは見えないが、その後姿はキツネでもなさそう。 ずんぐりした体型に太目の尻尾、黒い横顔が見えました。こちらに気が付いているのかどうか、 そのまま水路の脇の草むらへと消えて行きました。

お昼に家に戻ったときに吉田君に話をしたら『アナグマかな?』と言うので、 昼食作りを吉田君に任せてネットで調べてみました。確かではありませんが、 どうもアナグマのようです。

昼食後にカメラを持った吉田君とさっきの田んぼに出てみましたが、 アナグマらしきその動物には出会えませんでした。その代わりと言う訳でもないのですが、 今度は田の草を取っていた田んぼに2羽のカモを発見。アイガモではなく野生のマガモです。 近づくと飛んで逃げてしまうのですが、何度かこの田んぼで出くわしています。

日々の作業は変わり映えしませんが、こんな小さな出会いが楽しみな毎日です。

ページの先頭へ

6月26日 カモのエサ

吉田君がバジルの苗を植える場所を探していたので、空豆の後はどうだろうと言い、 二人で小さな畑に行きました。鋤簾を使って空豆後を整備していた吉田君が、 気が付けばペットボトルにミミズを集めています。

どうするのかと尋ねると、アイガモたちのエサにしたいのだそうです。 土を肥やしてくれるミミズはおみずにとって畑の大事な財産なのですが、 吉田君曰く『いっぱいいるんだからいいじゃん。』とのこと。 22羽のアイガモたちの為に、22匹のミミズを捕まえるのに一生懸命です。

吉田君の話ではアイガモ達は喜んでミミズを『踊り食い』したそうです。 アイガモ達を田んぼに放した初日、おたまじゃくしが『踊り食い』された事も カエル好きのおみずにとっては悲しい出来事でしたが、今度はミミズが被害に遭いました。

ともあれ吉田君のアイガモ達への偏愛振りには参ってしまいます。 その内おみずもアイガモのエサにされてしまうかもしれません。

ページの先頭へ

6月24日 映画鑑賞

松崎には映画館がありません。 隣の西伊豆町に漁港のある『田子』という所があり、そこに映画館があるらしいのですが、 今は営業していないそうです。その映画館の復活を目指す若者達が行っている、 映画鑑賞の催しに行きました。

松崎の役場にある施設を利用して彼らが選んだビデオを無料で上映するこの催し、 今日で3回目だそうです。施設は大き目の会議室といった感じの場所であり、 本物の映画館に比べればスクリーンも小さく椅子も簡易なものですが、 家でビデオを見るのとはやっぱり違います。田の草取りで疲れていたので『寝ちゃうかも?』と一抹不安がありましたが、 最後まで楽しく観ることが出来ました。

上映されたのは『モーターサイクルダイアリー』、革命家ゲバラの若き日の南米旅行の物語。 映画自体はもちろんですが、この映画を選んだ若者達が何より素敵だと思いました。

ページの先頭へ

6月22日 田車

田んぼの手押し除草機、田車で田んぼの除草を行いました。 田車は昔からある農機具の一つですが、最新式はアルミ製で軽量化されています。 でも基本的な構造は昔のままです。やっぱり昔の人は偉大です。

ページの先頭へ

6月21日 ひと休み?

昨日は小屋に追い込むのに苦労したアイガモですが、 今日はいつの間にか小屋に戻ってのんびり休んでいます。 でも、ちょっと早くないか?もう少し働いて欲しいのですが。。。

ページの先頭へ

6月20日 アイガモのデビュー

ようやくアイガモ達を田んぼに放しました。 どうも集団で行動する習性があるようで、うっかり皆とはぐれた一羽がピイピイと鳴いて仲間を探しています。 吉田君が見かねて、その一羽を捕まえて仲間の所まで運んでやっています。 ちょっと頼りないヤツもいますが、みんな元気そうです。

まだ小さいアイガモ達なので、安全を考えて夜は小屋に入ってもらいます。 エサをちらつかせれば自分達で小屋に戻るかと思いきや、初めての田んぼに興奮しているのかちっとも集まりません。 仕方が無いので、おみずが後ろから追い回して小屋へと追い込みます。

おみずが息を切らせて田んぼの中を走り回っている様子が面白いらしく、 吉田君は写真を撮っていました。こっちは真剣なのに〜っっ!!

ページの先頭へ

6月19日 献血

田の草取りの合間に、役場で行われた献血に行きました。 受付で自宅に届いていた献血のお願いのハガキを渡すと、 源氏パイをプレゼントされました。更に、おみずは今回で10回目の献血になるらしく、 献血が済んだら記念品を受け取ってくださいと言われました。

今までに血液の比重が足りず献血できない場合も多かったので、 最初に物を貰ってしまった手前、比重検査の結果が心配されましたが、 今日は無事に400mlの献血ができてホッとしました。

献血が済んでジュースを飲んでいると、記念品のグラスと 400ml献血の人に贈られるという歯ブラシセットを渡され、 帰りがけには松崎町から箱入りティッシュペーパーも貰ってしまいました。 なんだかすごい歓待ぶりです。そこまでしなくてもと思うのですが。。。

ページの先頭へ

6月16日 大失敗

アイガモのためのネットを張りました。あれれ???ちょっと足りないようです。 田んぼの長さを測り間違えたのか、ネットがたるんでいるのか分りませんが大失敗です。(涙)

ページの先頭へ

6月15日 アイガモの引越し

朝方雨が降りましたが、その後晴天。ようやくアイガモ君のお引越しをする事になりました。 2個のバケツにアイガモ達を入れて、田んぼまで運びます。 準備しておいた田んぼの囲いの中、畦の上にバケツ置いてそっと横に倒しました。

環境の変化に戸惑うかと思いきや、次々に水の中に入っていきます。 最初のうちは水に入るのを怖がるかと思っていたのに、「当然よ。」と言わんばかりの すまし顔で水の上に浮かんでいます。さすが水鳥、おみそれしました。

ページの先頭へ

6月14日 待っているのに

アイガモの田んぼを囲う為のネットと杭を注文してから1週間になります。 ネットは早々に届いたのですが、肝心の杭がまだ届きません。 アイガモ君は相変わらず我が家の廊下に住んでいます。 すこぶる元気なのですが、すっかり座敷カモ。

さすがに可哀想なので、田んぼの中にある小屋の周りを網で小さく囲み、 そこへ移住させることにしました。曇り空の下、田んぼに出て準備を進めていたら雨が降りだしました。 準備完了となった時には雨も本降りに。。。

アイガモの雛は寒さに弱いと聞いていたので、本日のお引越しは断念しました。 廊下に居るアイガモ君、心なしか首が長くなったような気がします。

ページの先頭へ

6月13日 新居

おみずは一日用事で外出。 吉田君は何をしていたかな?と思いながら自転車での帰宅途中、 うちの田んぼに可愛いらしいおうちが出来ているのを発見しました。 アイガモ君たちの休憩小屋です。なかなか立派な出来栄えです。

ページの先頭へ

6月12日 田植え機の掃除

田植え機の仕事はもう終わり。お疲れ様の田植え機についた泥を洗い流します。 来年の田植えまで長いお休みに入るので、油をさしたりのメンテナンスも行いました。

一年のうちに働くのは数日のみでありながら機械化された田植え機の存在は、 昔の農家の稲作に対する思い入れの強さを感じさせられます。

ページの先頭へ

6月11日 野生は強い

吉田君と2人で1反7畝の補植が完了。補植しながら、水の底に無数の小さな田の草を発見。 代掻きから僅かに5日なのに。。。野生の逞しさに感心しつつ、先が思いやられます。

ページの先頭へ

6月10日 考えつつ

ミルキープリンセスの補植、1反分が完了。午後から一人で行ったにも拘らず、 予想外に早く作業が完了しました。要するに田植え機の植え損ないが少なかったのです。

本来は1株を2本程で植えるのが私の理想なのですが、 田植え機には苗の本数を数えて植える機能はありません。 操作できるのは、マット状になった苗の掻き取り量(面積)です。 この田んぼはその掻き取り量を多くして田植えを行いました。

そうすると欠株は減りますが、逆に苗を多く植え過ぎてしまう所も出てきます。 今までは欠株に苗を補植していましたが、今回は多すぎる苗を抜くようにしました。 その方が作業が早く進みますし、苗の植え痛みも少ない気がします。

来年の田植えはこうしたらいいか、ああしたらいいか、そんな事を考えながら補植をしています。

ページの先頭へ

6月8日 最後の田植えとアイガモ宅配便

心配していた苗の出来も、結局は最初に播いた3品種が良くなかっただけで、 後の分は立派に成長してくれました。田植え機の扱いも大分慣れてきたのですが、 それも今日で終わりです。今日で今年の田植えは最後になります。とは言っても、 補植が3反近く残っていますが。

本来なら田植えが済んでホッとするはずなのですが、昼前に宅配便が届いた為にそれどころでは無くなりました。 宅配便の中身はアイガモたちです。昨日発送された彼らは、半日以上飲まず食わずの状態で到着したはず。 ダンボールの中からは『ピイピイ』という鳴き声は聞こえるものの、 全員が無事かどうかドキドキしながら箱を開けました。

幸いなことに22羽、全員無事のようです。 まだ幼い彼らは両手で包み込めるほどの大きさ。 家の廊下に用意したダンボールで囲った一畳ほどのスペースに彼らを移し、 砂糖水の入った弁当箱を真ん中に置きました。

ちゃんと飲めるか心配しながら様子を見ていましたが、問題は別の所にありました。
『あっ、飲んだ!』と思ったら、『げっ、飛び込んだ!』
慌ててもっと小さな容器に砂糖水を移し替え、それを沢山並べました。 それでも水かきの付いた足を容器に突っ込んでしまいますが、まあ仕方が無いでしょう。。。 心配無用の元気な様子に、まずは一安心です。

ページの先頭へ

6月7日 田植え第5弾

今度はミルキープリンセスの田植え。田んぼの広さは約1反です。

田植えも明日で終了の予定。 ようやくカメラで写真を撮るような気持ちの余裕も出てきました。

そんな中、夜になって明日アイガモの雛が到着するとの電話が入りました。 今年から実験的に1反の田んぼでアイガモ農法をする事になっていたのですが、 まだ田んぼの受入準備(ネット張り等)が出来ていません。
ホッとしたのも束の間、明日からまた慌しくなりそうです。

ページの先頭へ

6月6日 最後の代掻き

本年最後の代掻きが終わりました。

ページの先頭へ

6月5日 出張代掻き

近所のお宅に頼まれて、トラクターで出張して代掻きを行いました。 ウチの田んぼも大小ありますが、今日の田んぼは一段と小さく更に変形田んぼ。 何より問題だったのは緩やかですが棚田になっているので、コンクリ畦を越えるのに神経を使います。 畦を越える際トラクターの後輪が畦を登れずに、一瞬ですが前輪が浮いてヒヤッとする場面も。。

午後からは自分の田んぼの代掻き作業。こちらは道路から田んぼに入る際の落差が大きいのが問題なのですが、 やはり馴れた田んぼの方が安心して作業ができます。。。

ページの先頭へ

6月3日 麦刈り

午前中は直売所に出ていましたが、午後からは大急ぎでの麦刈りを行いました。 刈り取り後はそのまま機械で脱穀。

梅雨に入る前に済ませたい麦刈りなので、去年は早めに刈って数日間ハザ掛けにしてから脱穀をしましたが、 今年は充分に実が熟すのを待って即脱穀。そのためか粒自体は去年のものより充実しているような気がします。 心配していた粒の外れ具合も問題ありませんでした。

けれど収量自体は面積を減らしたせいもありますが大幅ダウン。 次回は湿気対策に加え、肥料についても考えないといけないかも。。。

ページの先頭へ

6月1日 忘れていた種

昨日に引き続き田んぼの補植作業を吉田君に任せ、おみずは小さな畑での農作業にいそしみます。 この所、田んぼでの作業が続き畑は後回しになっていました。収穫の済んだグリンピースや空豆の後片付け、 成長が早くなった雑草の刈り取り、背の高くなった夏野菜は支柱に縛り株元に藁を敷きました。

すっかり忘れていたのはオクラの種まき。大丈夫、まだ間に合います。

ページの先頭へ