日記 最初に播いた稲の苗の生育が不良で心配しましたが、無事に田植えを迎えることが出来ました。 田んぼに植えた稲はどうにか元気を取り戻しているように見えます。心配なのは人間の方? 晴天が続く事もあり、休む間もなく農作業は続きます。

5月31日 落花生の定植

落花生の苗を植えました。自家採取の種で作った苗ですが、よく発芽して良い苗ができました。 秋に収穫する落花生は殻ごと塩茹でにして食べるのが美味しいのです。 乾燥した落花生とは全く違う味わいです。

吉田君も落花生は大好物。「イネの補植は任せてくれ。」と言う訳で、 今日のおみずは畑仕事にに専念させて頂きました。

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5月30日 芋掘り

大きな畑でジャガイモの収穫です。遅霜にやられて一度萎れかけてなんとか復活したものの、 イマイチ大きくなりきれなかった様です。植えた所も湿気た感じだったせいか、 粒も小さめで収量も多くはありませんでした。去年は田植え前の田んぼで作っていたのですが、 もっと出来が良かったので、来年はまた田んぼで作ろうかとも思います。

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5月29日 田植え第4弾

『喜寿もち』の田植え。9品種中、苗の生育が一番良く緑が濃いので、 田植え後の田んぼも惚れ惚れするほど美しいです。

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5月28日 補植+α

昨日に引き続き『なつしずか』の補植。水の底には早くも田の草の姿が。。。 苗を植えつつ、イネミズゾウムシを潰しつつ、田の草も取る。 補植よりも+αの作業が多いようです。

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5月27日 補植

1番最初に植えた紅染めもちと柔小町の補植をしました。 残った黄色い苗は元気を取り戻して大きくなっているようですが、 田んぼに植えた苗は害虫のイネミズゾウムシに食われて弱っている部分もあります。

田植え機で植えそこなった部分や弱った苗を抜いては苗を植えます。 目に留まったイネミズゾウムシも潰して回りました。 イネミズゾウムシは時期的に発生するものなので仕方がありません。 もうすこしイネがしっかりしてくる頃には、気にならなくなると思います。

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5月26日 田植え第3弾

香り米『プリンセスサリー』の田植えです。3枚の田んぼのうち、2枚が三角田んぼ。 長方形でない田んぼは、田植え機だと非常に植えづらい。もちろん刈り取りも辛い。 でも去年よりはきれいに植えられた気がします。

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5月25日 健康診断

吉田君が町で行われる基本検診に行きました。いきなり最初の検尿で『血尿』の診断を受け、 いつもの事ですが『血圧が高いですね。』と言われたらしく、ちょっぴり気落ちして帰宅しました。

一緒に暮らすようになって10年になりますが、同じような食生活をしているのに、 吉田君の最低血圧は、低血圧であるおみずの最高血圧を上回ります。 つくづく、体質と言うものは簡単に変わるものではないのだなと思いました。

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5月24日 菜種の収穫

大忙しの農作業の合間を縫って、松崎の菜の花プロジェクトの菜種の収穫に参加しました。 休耕田だった7畝の田んぼに去年播いた菜種は、人の背丈も越えるほどに大きく成長しています。 本来は菜種用のコンバインを頼んで収穫の予定でしたが手配がつかず、急遽、人力での収穫作業となりました。

刈払い機でなぎ倒すように刈り取られた菜種をシートの上に運び、棒で叩いたり足で踏んだりして種を出します。 ところが充分に熟しているように見えた菜種も意外と種が落ちず、脱穀作業は1台しかない足踏み脱穀機に頼るしかなさそうです。 それが終わるとこれまた人力の唐箕を使っての選別作業。

とにかく脱穀作業が間に合わないとの話になり、更に2台の足踏み脱穀機が遅れて登場。 どれも錆びた鉄と木で出来た古い農機具ですが、本当によく働きます。 一台にはかすれた文字で『最新式』と書かれています。 一緒に作業に参加していたメキシコ人のアレさんに、『ニューモデルって書いてあるよ。』と言って みんなで大笑いしました。

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5月23日 代掻き第2弾

田んぼの代掻きをする前に、畦の内側をぐるっと1周、溝を掘ります。 トラクターでの代掻き作業は吉田君に任せて、おみずは隣の田んぼの溝堀に精を出しました。

この溝堀は、田んぼに初めて水を入れる時に水が回り易くする為と、 代掻きの時に田んぼの土が端に寄ってその部分が高くなるのを防ぐ為に行うのですが、 トラクターの操作が下手な私達は、田起こしの際、コンクリ畦の脇に耕し残しが多いのです。(涙)

耕し残した畦の脇は雑草が伸びています。その草の除草も兼ねて手作業で土を掘り起こしていくと、 雑草の根っことともに拳大の白い物体が転がり出てきました。カエルの卵です。

不思議な弾力のある白い泡の塊で、その中にあるクリーム色の粟粒のような物が実際の卵なのでしょうか? 人からカエルの卵だとは聞いていますが、カエル種類は知りません。 去年は田の草取りをしながら、田んぼに泳ぐおたまじゃくしに会えるのが楽しみでした。 今年も沢山のおたまじゃくしに会えるようにと、代掻きの済んだ田んぼの土畦の隅に 移動させてもらいました。

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5月21日 田植え第2弾

『なつしずか』の田植え。苗が今ひとつ元気でないのが心配です。 それもあって予定より早めの田植えにしたのですが、これで元気を取り戻せるでしょうか? 極早生なので生育期間が短いため、栽培が一番難しい品種です。

静岡生まれのお米なので愛着はあるのですが、名前からして気難しいお姫様のようです。

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5月20日 田植え第1弾

『紅染めもち』と『柔小町』の田植えを行いました。

久々に使う田植え機にチョット苦戦しました。当然のことながら田植え機は田植えのときしか使いません。 なので1年前の『カン』を取り戻すまで、少々時間がかかります。 そうして少し上手になったかな?と思う頃、田植えが終了するのです。

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5月18日 代掻き

一昨日から水を引き込んでいた田んぼにトラクターを入れて代掻きを行いました。 トラクターのロータリーを思い切り回して水の入った田んぼをかき回すと、 土塊は水と混ざって泥になり、いかにも田んぼらしくなりました。 代掻きの終わった田んぼに薄く張った水は鏡の様に青い空を映し出します。 田んぼってきれいだなぁと惚れ惚れしてしまいました。

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5月16日 小さな恐竜

今日は1日、近所のお宅へ廃鶏処理のお手伝いです。 朝出掛けに、道端でトカゲを発見。手にとって顔を近づけると、まるで恐竜です。 吉田君に頼んで写真を撮ってもらいましたが、デジカメの容量不足で1枚しか撮れませんでした。 その1枚も光の加減でイマイチ。

吉田君はトカゲより柚子の花が気に入ったようで、トカゲの後に4枚の柚子の花を写真に撮っていました。 容量不足じゃなかったの?と疑問が残るのですが、せっかくですから柚子の花の写真を載せましょう。

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5月15日 心配の種

最初に播いた稲の苗の生育が心配です。 黄色い苗から緑に変わったと安堵していたのも束の間、 数日前から色あせてきて、所々、萎れたようになってきてしまいました。

病気かも?という訳で、急遽、水が入ったばかりの田んぼに移して様子を見ます。 病気だったとしても農薬は使えないので、これ以上のことは出来ません。 田植えは1週間後の予定でしたが、この様子では早く田んぼに放してあげた方が良さそうです。 何とか田植えを前倒しできるよう、計画の練り直しです。

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5月14日 仲良し

ズッキーニの苗を植える場所が無いので、ちょっぴり早めなのだがニンニクを収穫。 ここのところお味噌汁の具に好評だったスナックエンドウ、わずかに残った分を収穫して お疲れ様で片付けました。

その隣にあるのはグリンピース、こちらも花が終わりほぼ完熟状態。 小さい莢を家に持ち帰り、開いて中を見ると仲良く並んだ様子が愛らしいです。

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5月13日 誰の問題

先日松崎を去った中国人の李さんに替わり、 メキシコからの日本語研修生の女性が昨日から直売所のお手伝いに来ています。 メキシコはおみずにとって未知の国です。仕事の合間に、色んなことを尋ねます。

『メキシコでは普段、何を食べているの?』と聞くと『トルティーヤ。』との答え。 日本人がお米を主食にするように、メキシコではトウモロコシの粉で作ったトルティーヤが主食だそうです。 『じゃあメキシコでは沢山トウモロコシを作っているんだね。』と言うと、 にわかに彼女の顔が曇りました。

『今は高いの。』と、トウモロコシの価格高等にメキシコの人が苦しんでいる事を話してくれました。 理由は、BDF等の燃料でトウモロコシの需要が増えたた為だそうです。 日本ではマヨネーズの値上げなどがニュースになっていますが、 主食の価格が高騰する事は比較にならない深刻さであるのは言うまでもありません。

『これはメキシコの問題ね。』という彼女に、『違うよ。世界の問題だよ。』と言いました。 メキシコの人が石油やBDFを消費する為にトウモロコシの価格が高騰した訳ではないのです。 日本、アメリカ、欧米、いろんな国が大量のエネルギーを消費しています。 いうなればそのしわ寄せがメキシコの家庭にきているのですから。

『みんながエネルギーを節約しなくちゃね。』恥ずかしいと思いながら、 それ以上の事が言えませんでした。

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5月12日 用水路の掃除

明日は田んぼの用水路に水を引き込む堰上げの日。 私達の田んぼの水は、田んぼの近くを流れる那賀川という大きな川に堰を作って引き入れている。 那賀川沿いには県道が走り、その下にメインの用水路があります。

自分の田んぼが用水路に接している場合、その部分は予め掃除しておかなければなりません。 本来は水路に生えた雑草や水に流されて堆積した砂を取り除けば済むのでしょうが、県道沿いというのがミソ。 空き缶や菓子パンの袋といったゴミだけでなく、車のウィンカーやガードレールに取り付けられた 反射板といった物まで落ちています。

メインの水路に近い分水の便は良いのですが、こんなゴミには閉口します。

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5月11日 季節遅れの身体

作業を終えて家に帰ると、左足の付け根が痛む事に気がついた。 最近、目覚めたときの足のだるさが気になっていたが、どうやら左右の足の長さが違っている気がする。 夕飯の仕度で台所に立っていたが、左足を床につけると痛みが走る。

この頃は眠さに負けて、夜のストレッチも怠けていた。久々に身体を伸ばすと、 あちこちが詰まっている感じがする。季節はとうに春になっているのに、 私の身体は冬の寒さを引きずっているように強張ったままだ。

慌てて操体法で足の長さを調整する。続けて軽くストレッチ。 これから田んぼでの作業が続くと、どうしても足腰に負担がかかる。 田んぼの準備に気をとられ、自分の身体がおいてけぼりになっていた事に遅ればせながら気がつきました。

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5月9日 3回目の種まき

3回目、そして今年最後の稲の種まきです。 苗箱で45枚、4品種の種籾を播きました。 今年はうるち米を1品種減らす予定でしたがどの品種にもそれぞれにファンがいるので、 結局は去年同様、5品種のうるち米を作ります。

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5月8日 トラクター出張

近所の友人のお宅へ田起こしの出張に出かけました。 吉田君がトラクターに乗るのを眺めていると、雑草の茂る田んぼに動くカヤネズミを発見。 悦び勇んで捕まえると、不意に知らないおじさんに話しかけられました。 他愛の無い世間話でしたが、私は手の中のカヤネズミが飛び出さないように気が気ではありません。

『頑張れよ!』と手を振って立ち去るおじさんに挨拶を返した瞬間、 握っていた手の隙間からカヤネズミが飛び出してしまいました。 吉田君にカヤネズミを見せられなかったのがとても残念で、 おじさんの登場を少し恨めしく思いました。

午後からは自分達の田んぼに場所を移しての田起こし作業。 今日でようやく19枚の田んぼ、全ての田起こしが完了しました。

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5月7日 ケンケン

田んぼでの作業中、吉田君が『ケンケンだ!』と声を上げました。 彼の指差す方を見ると、水路脇の道路に色鮮やかなキジの姿が見えます。 『きっとそこの水路を飛び越えてウチの田んぼに入って来るよ。』とおみずが言うと、 その通りに田んぼに現れ走り去って行きました。

実は数日前にも同じところで見かけているのです。よく考えれば、去年にも。。。 私達には見えませんが、ウチの田んぼはキジの通り道になっているようです。 いつも走っているのですが、飛んでいる姿は見かけません。なんででしょう?

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5月4日 お花畑の直売会

松崎町農業振興会の後継者育成部会による『生産者直売会』を行いました。 町で行っている田んぼを使った花畑の花摘みに合わせて、花畑の中の休耕田にパラソルとテントを持ち込んで 臨時の直売所を設置します。エッサホイサ堂を含めて、4件の農家が出店しました。

お天気もよく花もきれいに咲いているのですが、直売会に訪れる人はさっぱり。。。 花畑の為に設置された臨時駐車場には結構車が止まっているようですが、 ここまで歩いてくるには少し遠いのか、花摘みに夢中になっている人には田んぼの中のパラソルが目に入らないのか、 とにかく人はやってきません。

役場の人が様子を見に来てくれましたが『場所が悪いな。』と一言。 今回の直売会については役場にも開催場所について相談に行ったのですが、 適当な場所を借りることが出来ず、結局この休耕田での開催となりました。 来てくれた役場の人は部署が違うのでそれについての権限はないのですが、 役場として今回のような取り組みをどう支援できるかを一緒に考えてくれました。

松崎町も過疎に悩む地域の一つです。主要な産業であった観光も落ち込む一方。 市町村合併の話も以前から議論されています。

この日集まった農家の面々はその現状を理解しつつ、農業を通じて松崎を盛り上げる事を考えています。 なので今回人が集まらなかった事で落ち込むより、次は何をしようかと盛り上がっています。 この人たちと居ると、松崎に来てよかったと思えます。

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5月3日 李さん、ありがとう

この頃何かとお世話になっていた李さんが松崎でのホームステイを終了する今日、 松崎の駅までお見送りに行きました。 電車の通っていない松崎では、『駅』というのはバスターミナルを意味します。

独りぽつんとバスを待っていた李さん、吉田君とおみずに気がつくといつもの笑顔に戻ります。 彼が来た事で、伝える事の難しさと大切さを教わりました。 それは言葉が通じる日本人同士であっても変わらない。 むしろ言葉が通じるという前提が、伝える努力を怠りがちになることも気付かされました。

家に戻り、先日李さんと播いた稲の苗箱を外に出しました。きれいに揃って発芽しています。 彼が帰国するのは10月末とのこと。収穫が間に合えば、帰国のお土産にこのお米を持たせてあげたいです。

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5月2日 送別会

午前中は直売所でお仕事、午後からは田起こし作業の続きです。 エッサホイサ堂がお米を作っている田んぼは全部で19枚になりますが、全部繋がっている訳ではなく、 大きく3箇所に分かれています。最初の8枚が終わったところで、次の場所へとトラクターを移動。 次の場所には6枚の田んぼがあり、6時過ぎまで作業を行いました。

家に帰り夕飯の仕度をどうしようかと思っていたら電話が鳴り、 この所何かとお世話になっていた李さんがホームステイしているお宅へ出かける事になりました。 松崎でのホームステイが明日で終了する為、彼の送別会でバーベキューを行うとのことです。

集まったのは直売所で働くメンバー。李さんとは直売所でも一緒に仕事をしていたのです。 賑やかな面々にお酒が入ると、自然に歌が飛び出します。店長愛用のギターが持ち出されると、 李さんに『唄って!』の声が掛かりました。

『日本の歌知らない?』、『それは無理だろ。』、『中国語の歌でもいいよ。』と、 いろんな声が飛び交う中、李さんは中国語の『花』を静かに唄い出しました。 吉田君がすかさずギターで伴奏を入れます。 結局は日本語の『花』の大合唱になり李さんの歌は途中で消えてしまいましたが、 彼の唄から中国語の音の美しさを知る事ができました。

月明かりの美しい夜で、少し異国を旅したような切ない気持ちになりました。

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5月1日 ポスター書き

世間はゴールデンウィークの真っ最中。松崎では田んぼを使った花畑に咲く花の 花摘みが今日から解禁になります。初日の今日は雨にもかかわらず、 花摘みをする人の傘の花が花畑に開いています。

その花摘みに合わせて、4日に松崎町農業振興会後継者育成部会で生産者直売会を行います。 こんな風に書くと大イベントの様に感じますが、実際にはエッサホイサ堂を含めて4件の農家が行う小さな直売会です。 開催が決まったのもほんの5日前。吉田君がどうにかお客さんを集めようと考えた結果、 告知の為の張り紙を作ることになりました。書くのはおみずなんですけどね。(涙)

百円ショップで4色のマジックを買出し、カレンダーの裏を使って3枚のポスターを製作しました。 なんだか学校の文化祭のノリです。マジックのシンナーのニオイで頭が痛いのですが、 吉田君が楽しそうなので良しとしますか。。。

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