日記 暖冬、寒の戻り、春の嵐と季節時計は狂いっぱなし。その中で、松崎の桜は例年並の開花となりました。 人間達が右往左往する傍らで、植物達は臨機応変に季節に対応しているようです。 あちこちで咲きほころぶ花達は、私達人間を見て笑っているのか怒っているのか・・・。

3月31日 桜5分咲き

松崎の那賀川沿いには6kmもの桜並木が続き、 花の時季になれば桜見物の人があちこちからやってきます。 私が週末に働く直売所はその桜並木の道沿いにあり、売店にも多くのお客様が訪れます。 普段は週に4日しか営業しない売店ですが、毎年、桜の時季には休みなしの連続営業となります。

今年は桜の開花予想が大幅に外れたため、1ヶ月近くの連続営業になります。 今日は今シーズンで最高の人出となり、売店も大忙しでした。 売店には色んな人が訪れます。干ししいたけを手に取り、「中国産じゃないわよね?」という方。 店内に並べられた野菜を見て、「みんな無農薬なんでしょ?」という方。

懐疑的な人、楽天的な人、様々な人と接するのでちょっと疲れることもありますが、 世間とはこういうものだという勉強のつもりで楽しむ事にしています。

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3月29日 桜2分咲き

一晩で、桜が大分開いた気がする。 育苗用のトレイに撒いたナスやトマトも芽を出し始めた。 最盛期の小麦は1日に10cmも伸びると言うが、なるほど、そんな勢いである。

モンシロチョウも姿を見せ始め、ミミズも活動が活発になった気がする。 写真のミツバチたちも同様で、花をつけた野菜の間を飛び回っている。

今日撒いた種は、ニンジンと牛蒡。夜からは雨の予報なので水遣りは省略しました。

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3月27日 アロハな一日

お米と小麦粉の配達のため下田まで軽トラを走らせます。 初めての道、初めての配達先に少しドキドキしながら目的地に到着。 『こんにちは〜』と声を掛けると、笑顔でドアを開けてくださったのは アロハバイクトリップのアイさんです。

アロハバイクトリップは 自転車に乗って自然と遊べるツアーを案内しています。時には松崎にも訪れるそうで、 おみずと同い年であることが判明したアイさんと、しばし伊豆の四方山話に花が咲きました。 (アイさんのアロハなブログはこちら

お土産にアイさんが焼いたバナナケーキを頂きました。エッサホイサ堂の全粒粉を使っているそうで、 アロハなツアーのおやつにも登場するそうです。自分達が作った小麦をこんなに美味しいケーキにしてくれたのが嬉しくてたまらなかったので、 来月帰ってくる吉田君にも食べさせようと半分残して冷凍庫にしまいました。

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3月26日 お見送り

埼玉に戻る吉田君をバス停まで車で送りました。その足で、精米所へ籾摺りに。 日常に戻り、我が家も静かになりました。

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3月25日 浦島太郎

今日は直売所でのおしごとだが朝からどしゃ降り。吉田君も久しぶりに直売所を見たいと、 二人でトラックで出かけた。ワサビの花を買って帰る吉田君に12時半にお迎えを頼んだのだが、 時間になっても一向に現れない。家に電話をしてみると『何時に仕事が終わるのか忘れちゃった〜。』とのこと。 彼いわく浦島太郎状態だそうです。家のものも何処に何が有るのかすっかり忘れているそうな。

でも『12時半に迎えに来てくれればいいよ。』って頼んだんだけど。。。 吉田君ワールド炸裂で、帰ってきたなぁと実感するひと時でした。

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3月24日 地のがは美味しい

埼玉の実家に戻っていた吉田君が4ヶ月ぶりに松崎に戻ってきました。 といっても月曜日までの滞在で、本格的に戻ってくるのは来月になってからです。

その吉田君の話では、夕方6時のTVのニュースで毎日グルメ情報が放送されているそうだ。 他にもグルメ番組は多いらしく、中でも肉料理・食べ放題・安くて美味しいが人気らしい。 その様子に吉田君は疑問を感じるらしく、私もちょっと疑問に思っていた事を話してみました。

私が松崎に来てずっと不思議に思っていた言葉に『地のがは美味しい』というのがある。 私の働いている直売所でもよく聞き、要は『地元で取れた作物は美味しい』という意味だが、 北海道でとれた作物でもその土地にとっては『地元の作物』である訳で、 『美味しい』というのは単に『新鮮さ』の違いだと思っていた。

ところが先日、1シーズン前の地元の小麦粉で打ったうどんを食べた80歳になるお父さんが『やっぱり地の粉は旨いなぁ。』と言っていた。 当然、1シーズン前の小麦は『新鮮』な訳がない。そこで思い出したのが、埼玉にいたばあちゃんの言葉である。

『やっぱりウチの米は旨い。』とばあちゃんは言っていたが、他の人はそう思わなかった。 けれど『ウチの米』をずっと食べてきたばあちゃんには、馴れ親しんだ味、懐かしい味の美味しさがあるのだろう。

都会には各地から人が集まり、食材に関してはそれこそ世界中のものが手に入る。 その中で美味しさに順位をつけるのは不毛な気がする。その土地の味、その人の味、 美味しさはそんなに単純ではない。それよりも、夕方のニュースで伝えて欲しいのは もっと本質的なことである。

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3月21日 芽が出たよ

今日は春分。小さな畑にまいた種たちが、小さな双葉になって顔を出し始めました。 どうして双葉って本葉と形が違うんだろう?小学校で朝顔の種を撒いて観察した事を思い出します。

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3月18日 お花見

去年の10月、松崎の仲間たちと休耕田に搾油用の菜種を播きました。 その菜の花が花盛りで、今日はみんなで菜の花のお花見です。 暖冬の影響か生育がよく、私の背丈を越すほどの大きさに成長しています。 立派に成長したのは嬉しいのですが、収穫の大変さが思いやられます。

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3月15日 カラスの大群

小さな畑での作業が一段落したので、今日は大きな畑の小麦の除草です。 下を向いて黙々と作業をしていたが、沢山のカラスの鳴き声に手を止めて空を見上げた。 すると畑の裏手にある山の上にカラスの大群が舞っていた。 こんなに沢山のカラスが群れをなすのを初めて見た。ざっと見ても50羽を越す大群である。

これから空豆、グリンピースとカラス達の好物が実る時季がやってくる。 この様子だと、かなり真剣に防御しなくてはならなそうだ。

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3月14日 たくさんの種蒔き

小さな畑の除草もあらかた終わり、きょうはいっぱい種まきしました。 早咲きかと言われていた桜も、どうやら例年並の開花になりそう。 今朝は外にあったバケツの水に氷が張っていた。 桜が咲いたら、残りの種を撒く予定です。

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3月12日 今年はどうなる

籾摺りの為、近所の共同精米所に出かけた。 精米所のお父さんは私の顔を見ると、無言で『せんごく』を引っ張り出す。 『せんごく』は沢山の細い針金で出来た滑り台のようなもので、 この上を籾摺りしたお米が通ると小さいお米は下に落ちるという寸法で 古典的な選別機である。

自家用のお米を持ってくる人は『選別』を必要としないが、 私が販売用のお米を持ってきていることをお父さんは分ってくれているのである。 仕事は丁寧だし、お米の事も機械の事もよく知っている。 口数は多くないが、お父さんとの会話はいつも楽しい。

その彼が、『今年は冷夏だっていうなぁ。』と言った。 信頼できる彼の言葉だけに、ちょっと心配になった。

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3月9日 確定申告

吉田君とおみずは夫婦別姓である。現行の法制度の中では夫婦別姓が認められていないため、 戸籍上では二人は他人となる。日常生活でさして不便は感じないが、たまに戸惑う事もある。 今回は確定申告でつまづいた。

二人の農業収入をどのように記載してよいか分らず、税務相談所に電話で問い合わせた。 結局は収支の明細を全体で作成し、但し書きで二人による共同経営の旨を書いて 各人の収支報告には明細の金額を2等分して記載。至ってシンプルである。

その事を吉田氏に報告したら、 「おみずも苦労するなあ。でもこうして闘っていくことが大事なんだぞ。」と言われた。 私としてはさして苦労とも思わないし、闘うという程の意識もない。 別姓であっても私には戸籍があるわけで、税務署だってどのような形にしろ数字に間違いが無ければ 大して問題は無いのだと思う。

本当に苦労しているのは戸籍がない人だ。 戸籍が無い為にパスポートを取得できない少女のニュースがあった。 法律の解釈の中で定義できないからといって、実在する人間の存在を否定するような各省の対応は馬鹿馬鹿しい。 『人間』より『制度』を優先する意味って何なんだろう?

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3月8日 春の種まき

今まで我が家の食卓を飾ってくれた野菜たちも、とうが立ち始めています。 このままでは食料が尽きてしまうという危機感から、慌てて野菜の種まきです。 ほうれん草、ミニチンゲンサイ、ミニカリフラワー、トマト。早く大きくなって、 食卓を賑わせてくれと願いをこめました。(笑)

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3月7日 グリンピース

小さな畑にあるグリンピースが、用意してあった支柱に蔓を絡ませ始めました。 そんな小さなことが嬉しい毎日です。

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3月5日 春の嵐

朝から精米所に行き、その後、注文品の配達と午前中に用事を済ませる。 午後からは予報どおりの雨。夜に予定されていた地区の消防訓練も流れました。

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3月4日 悩んだ結果

明日は雨の予報なので、大きい畑の湿気やすい部分に植えた小麦の除草をすることにした。 鋤簾で土の表面をひっかいて、麦の株元に土寄せをしていく。 あまりはかが行かない作業です。小型の耕運機があれば、瞬く間に終わるのですが。

私の燃料は玄米だし、オイルフリーに貢献ということで良しとしますか。

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3月3日 なぜかトラクター

他所様の畑をトラクターで耕す事になりました。(涙)木はあるは石はあるは、 何よりかなり雑草が伸びているので地面がよく見えないのが怖いです。

自分の所の作業も押しているのにと思うと焦りますが、安全第一。 耕す場所を歩き回って状況を確認し、耕す場所の目印とし所々に棒を立てていきます。 よく見るとふきのとうやつくしが顔を出しています。 他所様の土地ながら、なんだか耕しちゃうのがもったいないようです。

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3月2日 小麦の除草

昨日に続き除草作業。今度は大きな畑の小麦の間を除草します。 小さな畑の除草作業も残っており、どちらを優先するべきか、ハムレット並みに悩みます。

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3月1日 畑のお花見

小さな畑の除草作業。水菜、ルッコラ、チンゲンサイが花盛り。 何株かは種採り用に、花を咲かせたままにするつもりです。

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